2011-05-30 雨も 風も 空も 薄い膜がはられたように、身体に空気をまとってる。 誰も何も言わない、だから、こわい。 押し黙って、あえて話題にしないんだもの。 雨も、風も、運んでくる。 見えない、無臭の、あれを。 もしかしたら、あのときも、 静かに、隣に座ってきたんじゃないか。 とぼけたふうに、親しげに。 いつもと変らない静かな朝。 ひとり、身震いする。