ホシコ

 2006年発行。でも新しい。
 古い、って悪口みたいに使われるけど、わたしは思う。新しく生まれ変わりたいなら、古きを慈しんでこそ叶う、と。いいものは、いつだって新しい。何度でも何度でも生まれ変わり、新鮮に目の前に現れる。
 
 どうしてホシコってつけたんだろう。宙をかけめぐる蹄の音。どうしてお互い惹かれあったんだろう。真っ直ぐ見つめる瞳。コウとホシコ。光と星。

 大切なことはいつもシンプルで、すぐ忘れてしまう。繰り返し悩んで、また想い出す。そう、ここにあった。日々の会話に、しぐさに、降る雪、夜空、樹々、風。いつでも新しくた立ちのぼる真実。

ホシコ―星をもつ馬 (ことばのおくりもの)

ホシコ―星をもつ馬 (ことばのおくりもの)