雛祭り 

4年に一度の2月を終えて。


ことしの雛祭りは、どうしてだろう、なんだか楽しい。
雑誌に載っていたお雛様が、かあいらしい〜、やわらかそう〜、と
微笑んでしまった。


そして、ふっと意識する。


3月11日は、過ぎて行く。
何かを残して?何も残さずに?
忘れようと思っても、身体が覚えている。
暗雲に包まれるような気持になる。


何年経っても、明確に意識できなくても
感覚で呼び覚まされる苦しみこそ
ぬぐいにくい。


福島の落ち葉は放射能がたまっている。
雪に雨に高濃度に含まれている。
わたしたちを癒していたものが恐怖に変ってしまう。


ちいさな子どもの笑顔に、ほっとして平静を保つ。
子どもたちの姿に、支えられている。
子どもたちの未来を、奪っている大人なのに。


なんとかしなくては。


答えはいつも同じ。


なんとかしなくては。
できること、できることをしよう。