秋の葡萄

SWING POT で、コーヒーを飲みながら、JAZZを聴いていた。マスターのおすすめで、モーツアルトトルコ行進曲をアレンジしたものや、コルトレーン、マイルス。誰もいないので、店のピアノで、ビルエバンスを弾いて遊ばせてもらい、思いがけない時間を過ごせた。
「ちょうどよいヘタさ加減」が気に入られて、今度、月一回の誰でもできる素人集団のセッションに参加することになった。うますぎる人が来ると未経験者の足が遠のくため、本当に経験のない人で楽しめるように気を使い、宣伝しないイベントだそう。口コミで下手な人大募集なんだって。うれしい〜、けど複雑・・・。

店の裏庭には、たわわに実る葡萄。ドアを開けて「少しどうぞ。」とおすそわけしてくれた。房ごととると、近所の子どもたちが食べられなくなるから、ひと粒ずつとって食べて、と。その心遣いも優しくて好きになった。農薬を使わないで育ったのは、妻の手入れがあったから。他に薔薇の花もたくさんあった。新鮮ではじそうな葡萄。甘酸っぱく、つるんと喉に落ちていった。今年最後のおいしい葡萄だ。