教育子育て9条の会 「香山リカ 講演会」終了

 去る10日、呼びかけ人佐藤学氏のあいさつのあと、香山リカさんの講演会がはじまりました。隣で会話するような彼女の語りに、時間いっぱい引き込まれました。ノーギャラで、原稿の締め切りがあったにもかかわらず駆けつけてくれて、参加者の期待に応える姿勢そのものが、「一緒に、いろんな人たちと、平和を。」という真剣なメッセージでした。

 経済も、原発事故でも打撃を受けている日本、世界に影を落としている日本が、ずっと持ち続けてきたのは平和憲法。もっと大切に、大切に、失ってからでは遅い、とみんなで確認した思いでした。


 例えば原発がこんな風になるかもしれないって、ずっと前からわかっていたからって、「だから言ったのに〜。わたしはずっと前から言ってたのに〜。」ってふんぞり返る?無意味な振る舞いだ・・・。
 伝え方は良かったの?私は自分と違う考えの人たちと、どうやって話し合えばよかったの?
 表現方法は、もっとあったよね。
 本当に失ってしまったら、物事が悪化してしまったら、すべての人が助からないんだ。先に知ってても、同じ。それ見たことかなんて、何にもならない。

 そんなことを、問われていたと思います。さあ、どう動く?って。

 3.11のあと、この講演会が中止になるかな、と思っていました。今だからこそ集まらないと。人と人が顔を合わせて語り合わないと。実行委員のみなさん、おつかれさまでした。夕食会で交流できてよかった〜!!これからもよろしくおねがいします。


 香山リカさん、本当にありがとうございました。想像以上に、期待以上に、胸にぴたっときた講演会でした。

〈不安な時代〉の精神病理 (講談社現代新書)

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