デモとセクシャリティ。

 マイノリティはマジョリティである。


 とっちらかった勘をはたらかせた持論なので、専門家にはすっごく怒られると思うんだけど。

 埼玉大学で行われた性教協セミナーと同日。東京で脱原発原発反対デモがあった。ひとりの介護職員がツイッターで呼びかけ、わずか3週間で1000人以上集まった。そこまで予想はしてなかったんだと思う。雨宮処凛も駆けつけてブログでアップしている。
http://ameblo.jp/amamiyakarin/

 この時期、誰もが行動に移したいとじりじりした気持ちでいる。何ももっていないこと、いままで何も積み重ねていない引け目が、アクションのきっかけを見逃す。ただストレスとして残る。

 でも、よく考えると、いつだって声が出そうなのに、飲み込み方ばかり練習してきたじゃないか。言いたいことはいつだってあった。いざという時、目立つと後がこわい、誰かに何か言われる、人にどう見られるか、何点つけられるかが一番大事・・・子どもの時から、そんな教育に疑問をもって大人になったじゃないか。上手に殻に入れられ、行動に移す勇気がでない。わたしたちが選んだ居場所じゃないよ。誰かの評価で生きていける、もはやそんな価値観崩れさった今であることも、本当はみんな気づいてるのに。この現実を「私にもそう見えるよ」って他の人と確認したい。

 難しく考えてカチカチに立ちすくむ。けれど、ひとりでもいっか。もともとマイノリティだし。なんて、つぶやきながら声をかける。つぶやいたから、同じくつぶやきたかった人たちに広がった。マジョリティ。3週間で1000人以上の。



 マイノリティと思っても、語るとマジョリティ。勇気や安堵感や希望につながるなんて、セクシャリティと同じじゃないか。被災地のお風呂事情など、細やかな対応は確かに少数のものだけど。だけど。昨日のセクシャルマイノリティの話をきいて、自由な気持ちになった。今のわたしでいい、あいまいではっきりせず、いざという時に隠れてしまいストレス溜めて、ぎゃーっと叫ぶ、独り身でも結構平気な、男性っぽい私でいいか。朝の目覚めがいい。
元気に、とっちらかった持論を吐く。


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