友だち 友だち 友だち
昔、親しい人に「友だちはいらない」、と叫んでしまい、とても落ち込みました。気晴らしに本屋へ入って、偶然見つけました。
「友だちは無駄である」佐野洋子。
冷やっとする表題だけど、展開がおもしろい。彼女の率直さ、ストレートな感情。ヒステリックになりそうでいて、思慮深い。対談相手は、あとがきでわかるので控えます。
無駄なこと、くだらないことが好きで、そして大切にしてきた・・・って。
そう。わたしも昔、そうでした。だけど、損得やどうしたら人より上になれるか意識して、子どもの頃はかわいいけど、大人になってもそうだったから、下品になりました。きっかけは幼い頃の友だちの裏切り、仲間はずれ・・・(お互い様だったんだけどね)。
ほしい、ほしい、友だちがほしい。仲間が欲しい。役に立つ、助けると思わせて利用してくる友だち。わたしも、そんな友だちに成り下がって。
無駄なんかじゃない、とっても便利な、特上に利用できる友だちを探していました。弱い時に甘い言葉をつかう人?こっちが計算するなら、もっと相手だって計算しているはず。
いらない、と言う勇気があればいい。
孤立したっていいんだもの。必要な道筋。孤立して見える景色の広さよ。
いらないと言えば、かわりに何か手に入る?わからないけれど、「かけがえのないもの」に気づけると思います。
- 作者: 佐野洋子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/02/01
- メディア: 文庫
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