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笑顔
きのう、ひどいことを言った。
目の前のあなたが、わたしとは別の人間に見えた。
ことばの行き先が、何に向かっているのか途方に暮れ
時間の無意味さを感じて、カサカサしたひとり言になった。
あなたの笑顔が見たくて。
辛辣な言葉も、
軽率な態度も、
どれも真剣なつもりなんだ。
あなたに何を届けたいのか、
ここまで追いつめて、わたしが迷路にはまり、
泣いて去るあなたを必死でなだめる。
それも、あなたに原因があるのよ、と言い訳して。
どうしても、それだけは
やってほしくなかったんだ。
ひどいねと憎まれて終わっても。
どうしても、失ってはいけない
かけがえのないものと
知っていたから。
あしたの、あさっての
そのまた先の
あなたの笑顔を。