冬 あつくて冷たい 絶妙の季節

雪が降りました。

雪の結晶を てのひらにのせて

ながめるのが すきです。


心配していた少女が 顔を見せにきてくれました。

おとな以上の苦労を背負って 生活しています。

あどけない笑顔で 元気です!と 声をかけてくれました。


うれしかった  うれしかった

あなたがどうしているのか 何よりも気がかりだったの。


もう なにもいらないと 思いました。

くしゃくしゃした なやみが 飛んでいきました。


ひさしぶりに

雪のように 真っ白な心になりました。


いつでも こどもは 未来を示すおとな。

あるとき おとなは 乱暴で間違いすぎるこども。


冬 吐く息の 白さ。しんと静まりかえった わたし。

無信仰のまま おだやかに 祈るのです。