うれしいな。

うれしいな。うれしいな。うれしいなったら、うれしいな。
なんでもおいしい、なんでもたのしい。
いつものことが、はじめてみたいに、新しい。


かがり火も 月あかりも、
その輝きが、とても明るく感じられるんだ。
それは、きっと、わたしの心が上向きになってるからだと思う。


給料が減り、支払いが増え、相変わらず生活のつまらなさが続く。
原発も、戦争もいろんなことが絡み合って苦しい。
泣いてもはじまらない。


だけど、わたしの目に映るもの、日々のできごとが
輝いて見えるのは、小さな変化があったからだと思う。


あたらしい仲間の存在に気づき、いつものあいさつをする。
古い仲間と、もう一度、出逢い直したように見つめ合う。
この先、何度でも出逢える「あたらしい」に微笑む。


負ける気がしない。
いま、わたしたちが愚かな選択をし続けていても。


負ける気がしない。
おかしいと、声を上げることができなくなりそうでも。


美しさを勘違いし、はき違えた言葉を吐き、
だれのものかもわからない、自分のこころとからだ。


けれど。


音もなく 
陽は丘を照らし 豪華な響きを奏でる
月はその存在を主張し 永遠の勝利をしるす。



わたしは
負ける気がしない。


ひざまずいて 泣き叫んだ後でも。
たどりつくその日が 見えなくても。
すべてが ここにあると 知ったから。