ビキニデー 3.11 イラク戦争

まっしろな 雪

どこかで心待ちにして

それは 北海道に住む

わたしたちの 誇りでもあった


愚痴を言いながら

冬を だいじに 思って

生きてきた 証でもあった


かん、と頭をなぐられて
何かが含まれているんだと 知らされた
包み込んでくれるはずが
切り裂くものに変ってしまったと
知ってから、うつくしい、といえなくなった
無心であそべなくなった
家からでられなくなった
ナイフよりも とりかえしがつかない
きりきざむ 錆びることのない刃
あの 羽のように
降りてくるものが わたしを否定する
やわらかく わたしたちを 蝕む