石巻 仙台

 「震災体験から 地域・学校・子どもを」



 2日(土)フォレスト仙台にて、震災の報告がありました。学校にいた子どもたちのこと、避難所になった学校で何が起きていたのか等、発言がたくさんあって、予定時間をオーバーしました。参加者は年齢も職業も様々で、それぞれの角度から、震災体験を語られていました。具体的でリアルで、映像や報道では得られない「身近さ」を感じました。

 パネラーは、高校、小学校の先生5名。
 大変な状況下にも子どもたちに笑顔があり、保護者と協力し合って日々の生活や学校を守っていました。

 わたしは迷いながら、最後の方で小学校の阿部先生に質問しました。
 「この事実をどのように伝えたらいいと思いますか?教科書で、ことばで、文字で・・・わからなくなります。きちんとした表現も保障されるのでしょうか。また、宮城県教委から、北海道教委に教員派遣の要請があったようだけど、目の前の子どもを置いてまで、宮城の人たちは来てほしいとは言わないと思う・・・。なんだか違う気がする・・・。」

 阿部先生は、
 「わたしもそう思うよ。宮城県の地元で採用したらいい。希望者はいっぱいいるんだから。この事実をどう伝えていったらいいのか、とても難しいですね。今、伝えられることを伝えていくことが大切だと思います。」

 明瞭な解答でした。先生のお家も流されて何もなくなりました。当時の判断や行動がとても冷静で、会場は息をのんで聴きました。子どもたちをつれて逃げ切った場所には、津波がここまで来たという内容の昔話があるそうです。本当にあったらしく、「昔話は、空想でもおとぎ話でもなく、事実を伝承したものだ」と話してくれました。小学校にはいつも昔話をする女性がいて、その中のひとつみたいでした。フィンランド教育をふっと思い出しました。

 震災の話をこのブログで伝えるのは、無理だ・・・。震災を体験されたみなさんには、わたしはどう転んでも及ばないし、全く違う話にしてしまいそうで怖い気がします・・・。わたしの力量では足りません。
 今回のパネラーのみなさんが、何度も、3.11の話をするのは、過剰なストレスになるだろうな・・・。でも、北海道の仲間と一緒に聴きたい・・・。エゴかな・・・。
 ぐるぐる。いろんなことが、ずっと頭を駆け巡っています。


 7月3日(日)日和山と沿岸部